1.あさやけのうた

作詞:佐々木健太
作曲:籐森真一

ひっぱるほど縮んでゆく、
かた結びのような愛と、
廣がるほど薄まってく、
みんながみんなを愛そうとする心。
僕らはそう、あの地平線のよう、
空と大地の、どちらが描くのか、
わからない曲線。
終わりは恐ろしい、受け入れたくはないけど、
頂上の無い山も、
ただの、ただの、苦痛でしかない。
それでもただ、月は輝いて、
生きる意味を、夜明けまで語った。
あさやけのうた、絕望をすべて癒やせるほど、
この世界は安っぽくできてないだけ。
あさやけはほら、狂ったようにすべてを照らす。
この鎖を絆に變える、雄叫びをあげろ。

二つも三つもあったら、
とっくに飛び降りてるだろう。
そのたびどんな氣分だろう、
命が一つで良かった。
君は君がいない世界を想像できるかい?
家族、友人、戀人、風景、どんな映像を浮かべてるんだい?
けど、考えてみて欲しい、その視點は、その映像は、
どこまでいっても君の心に映ってる。
君がいない世界を君は想像なんてできない。
君がいなかった世界なんて、君にはもう既に不可能だ。
無いことを想像しろ、無いことを想像しろ、無いことを想像しろ、
けどそれはいつも君の空間を決して離れない。
本當に無いことなんて想像できない。
あなたの全存在に、ハッピ一バ一スデイ。

あさやけのうた、母のくれたこの時間。
赤く染まった、父のくれたこの空間。
凍えた耳と、肺を突き刺してく冬の匈い。
この鎖を絆に變える、雄叫びをあげろ。


2.すべては僕の中に、すべては心の中に

作詞:籐森真一
作曲:籐森真一

頭の上に廣がる暖かな空は
今朝 毛布に殘してきた溫度や濕度かもしれない
そこに浮かぶ大きな雲は
さっきしたあくびかもしれない

季節外れの濕氣を含んだ雪は 日曜夕方、
アニメを見ている時の憂鬱なのかもしれない
月曜の飛行機雲は
高すぎたハ一ドルかもしれない
夕方に降ったお天氣雨は
泣きたい時の作り笑いかもしれない
すべては僕の中に すべては心の中に
誰も分かってくれない そう思う時はいつも
自分も自分を分かっていないんだ
この廣い空の下 あなたに被せてしまった
疑いの網を取り拂えるのは
他の誰でもない この僕なんだ

自分らしさは決め付けたその瞬間に
からっぽになってしまうよ
何も無くなってしまうよ
ほらまたアポロが飛んだろ
君なら何を飛ばすだろう

信じるでもなく疑うでもなく
頭に浮かんだことすべてが出來ること
すべては君の中に すべては心の中に
胸の鼓動が數を重ねるたび
廣がり續ける無限の可能性
この廣い空が今 淚で覆われてても
明日の天氣を晴れると決めたら
そうなるように步くだけなんだ
自分の世界を作り上げるのは
他の誰でもない 自分だけなんだ